ツアー旅行で10人超コロナ感染 観光庁長官 対策徹底求める

大手旅行会社が実施したツアー旅行で10人を超える参加者と乗務員が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、観光庁は旅行業界に対して感染拡大を予防するガイドラインを守って参加者の健康管理や感染防止対策を改めて徹底するように求めました。

東京に本社がある読売旅行が今月中旬に実施した、関西を出発し北海道を3泊4日でまわるツアーでは、22日までに参加者と乗務員合わせて41人のうち男女12人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。

これについて観光庁の蒲生篤実長官は23日の記者会見で「まとまった数の旅行者などに感染が確認され、重く受け止めている。旅行会社の感染対策が十分であったかどうか調査を行い、必要な改善の指導など適切に対応する」と述べました。

読売旅行は感染が確認された参加者の1人が出発前の健康状況のチェックシートで「せきなどの呼吸器症状や味覚障害はあるか」の問いに「はい」と記入し提出していましたが、添乗員が見落としていたとしています。

このため観光庁は日本旅行業協会と全国旅行業協会に対して、ツアーの実施にあたっては感染拡大を予防するガイドラインを守って、参加者の健康管理や感染防止対策を改めて徹底するように求めました。