仏ルノー 9月まで3か月の売り上げ8.2%減 コロナで厳しい状況

日産自動車などと連合を組むフランスのルノーは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で先月までの3か月間の売り上げが前の年より8%余り減少し、厳しい販売状況が続いています。

ルノーは23日、ことし7月から先月までの3か月間の決算を発表し、売り上げは103億7400万ユーロ、日本円でおよそ1兆2800億円と、前の年の同じ時期を8.2%下回りました。

新型コロナウイルスの影響で、世界全体の自動車の販売台数が80万6000台余りと、前の年より5万台以上少ない水準にとどまったことが響きました。

販売台数は世界的に感染が拡大した、ことし4月から6月までの3か月に比べると持ち直しているものの、1月から先月までの合計では、前の年の同じ時期を26%下回っていて、厳しい状況が続いています。

販売の半数を占めるヨーロッパでは、新型コロナウイルスの感染が再拡大しているうえ、来年には自動車メーカーに課される環境規制が一段と強化されます。

ルノーは連合を組む日産や三菱自動車工業との連携を強め、販売が好調な電気自動車に注力して、立て直しを図る考えを示しています。