陸上全国大会が広島で開催 新型コロナで中止の高校総体の代替

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となった全国高校総体に代わる陸上の全国大会が、23日から広島市で始まりました。

広島市安佐南区のエディオンスタジアム広島で行われた陸上の全国大会は、ことし8月に予定されていた全国高校総体が新型コロナウイルスの影響で中止となったことを受け、日本陸上競技連盟が代替の大会として開きました。

大会には全国から延べ1200人余りの高校生がエントリーし、このうち、男子110メートルハードルの決勝では、去年の全国高校総体2位で、ことしの日本選手権にも出場した新潟産業大学付属高校3年の近藤翠月選手が13秒57のタイムで優勝しました。

近藤選手は「新型コロナの影響で大会がなくなる中、モチベーションの維持などで苦労する時期もあったが、この広島の大会で優勝するという目標を立てた。それを有言実行でき、高校の締めくくりで優勝できてよかった。大会を運営するスタッフの方や家族・ライバルなどに感謝して今後も走りたい」と話していました。

日本陸連によりますと、感染防止のため開会式と閉会式は行わず、観客席に入れるのは家族や指導者などの関係者に限られています。

また、選手には体調を確認するシートの提出を義務づけ、競技後には手の消毒を徹底するなどの対策をとっているということです。

この大会は、25日まで開催されます。