9月のデパート売り上げ 前年比33.6%減 減少幅は8月より拡大

全国のデパートの先月の売り上げは、去年の同じ月と比べて33%余り減少しました。新型コロナウイルスによる影響に加えて、去年、消費税率の引き上げを前にした駆け込み需要があった反動によるもので減少幅は8月より拡大しています。

日本百貨店協会によりますと、全国のデパート196店舗の先月の売り上げは3340億円余りで、1年前も営業していた店どうしの比較で去年の同じ月と比べて33.6%減少しました。

新型コロナウイルスの影響に加えて、去年9月、消費税率の引き上げを控えた駆け込み需要で、売り上げが大きく伸びたことの反動もあって、減少幅は前の月よりも拡大しました。

特別な要因がなかったおととし9月との比較では、18.7%の減少となっています。

一方、全国の主なデパート40店舗の今月1日から15日までの売り上げは、去年10月が消費税率の引き上げによる買い控えの影響で売り上げが落ち込んでいたことから、およそ1%のマイナスと小幅な減少にとどまっています。

全国のデパートでは感染対策をとったうえで物産展などのイベントを再開させる動きも広がっていて、日本百貨店協会では、このところ入店客数も回復傾向にあるとしています。