「妊娠届」5月以降 大幅に減少 新型コロナ影響か

「妊娠届」5月以降 大幅に減少 新型コロナ影響か
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ことし7月までに、全国の自治体が受理した妊娠届は、去年の同じ時期より5%減少したことが厚生労働省のまとめで分かりました。特に5月以降は減少幅が大きく、新型コロナウイルスの感染拡大が影響した可能性があると見られています。
厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染拡大が妊娠を希望する人の行動に、どう影響したかを調べるため、ことしに入って全国の自治体が受理した妊娠届の件数をまとめました。

それによりますと、1月から7月に受理された妊娠届は合わせて51万3850件で、去年の同じ時期より2万7806件、率にして5.1%減少したということです。

特に5月以降は減少幅が大きく、5月は去年の同じ月より17.1%、6月は5.4%、
7月は10.9%、それぞれ減少しました。

妊娠届は、妊娠から2か月ほどで届け出る人が多く、新型コロナウイルスの感染が拡大した3月から5月ごろにかけて、妊娠した女性が特に減少したと見られています。

厚生労働省は「外出自粛などで、妊娠届の提出が遅れている可能性もある」としたうえで「オンラインでの保健指導などを通じて、安心して子どもが産める環境を整えていきたい」としています。