プロ野球 現役最年長 阪神・福留孝介 来季はチームの構想外に

プロ野球 現役最年長 阪神・福留孝介 来季はチームの構想外に
プロ野球の現役最年長の43歳で、日米通算2000本安打を達成している阪神の福留孝介選手が来シーズンのチームの構想から外れていることが球団関係者への取材でわかりました。
福留選手は、現役最年長として迎えた今シーズンは、ここまで43試合の出場にとどまり、打率1割5分4厘、ホームラン1本、12打点と低迷していました。

球団関係者への取材によりますと、福留選手が、21日までに来シーズンの構想から外れていることがわかりました。

一方、福留選手は現役続行に意欲をみせているということで、他球団への移籍を目指すのか、現役を引退するのか、今後の進退に注目が集まります。

福留選手は、鹿児島県出身の43歳。

1999年にドラフト1位で中日に入団し、左右に打ち分ける巧みなバッティングで、3回のリーグ優勝に貢献して、2006年にはMVP=最優秀選手に輝いたほか、首位打者のタイトルを2回獲得しました。

その後、大リーグで5シーズンプレーしたあと、阪神に入団し、2016年には日本選手で6人目となる日米通算2000本安打を達成しました。

また福留選手は先月、球団のルールを破って遠征先の名古屋市で合わせて8人で会食し、参加者から感染者が出たため、濃厚接触者と同様の扱いで出場選手登録を抹消されていて、現在は2軍で調整しています。

福留孝介選手とは

福留孝介選手はプロ22年目の43歳。

高校時代は、大阪のPL学園で甲子園に春夏合わせて3回出場し、1995年夏の甲子園では2打席連続ホームランを打つなど、高校屈指の強打者として注目を集めました。

この年のドラフト会議では、高校生としては過去最多に並ぶ7球団からドラフト1位で指名され、近鉄が交渉権を獲得しましたが、中日か巨人への入団を希望していた福留選手は近鉄への入団を拒否し、社会人の日本生命に進みました。

社会人では、1996年のアトランタオリンピックに出場して銀メダルを獲得するなど活躍し、1999年にドラフト1位で中日に入団しました。

中日では左右に打ち分ける巧みなバッティングで3回のリーグ優勝に貢献し、2006年にMVP=最優秀選手に輝いたほか首位打者のタイトルを2回獲得しました。

また、2006年に行われたWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの第1回大会では韓国との準決勝に代打で出場し、先制のツーランホームランを打つなど日本の初優勝に貢献しました。

そして、2008年に大リーグのカブスに移籍し、1年目からオールスターゲームに出場するなど活躍し、大リーグで5シーズンプレーしました。

この間、WBCの第2回大会で日本の2連覇にも貢献しました。

2013年に阪神に入団して日本球界に復帰すると、2016年に日本選手で6人目となる日米通算2000本安打を達成したほか、おととしには日米通算300号ホームランをマークしました。