韓国知事 トリチウムなどを含む水 海洋放出しないよう求める

韓国知事 トリチウムなどを含む水 海洋放出しないよう求める
東京電力福島第一原子力発電所で増え続ける、トリチウムなどの放射性物質を含む水の処分方法をめぐって、韓国南部・チェジュ道の知事は、「放出された水は日本の海だけに流れ込むのではない」として、日本政府に海に放出しないよう求め、要求が拒否された場合には、沿岸住民などに呼びかけて日本と韓国でそれぞれ訴えを起こすことも辞さないという考えを示しました。
福島第一原発で増え続けているトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分については、ことし2月、国の小委員会が基準以下の濃度に薄めるなどしたうえで、海か大気中に放出する方法が現実的だとする報告書をまとめ、梶山経済産業大臣は20日、早期に結論を出したいという考えを改めて強調しました。

これに関連して、韓国南部・チェジュ(済州)道のウォン・ヒリョン(元喜龍)知事は、20日国会で記者会見し「放出された水は日本の海だけに流れ込むのではない。太平洋でつながるすべての国が当事者だ」と述べ、海に放出せず、処分方法をめぐる協議に応じるよう、日本政府に求めました。

そのうえで、「日本政府がこの要求を拒否するならば、すべての当事者と連帯しあらゆる手段で対応する」と述べ、沿岸住民などに呼びかけて日本と韓国でそれぞれ訴えを起こすことも辞さないという考えを示しました。

一方、韓国外務省は「日本側には透明性のある情報共有と、国際社会と意思の疎通をはかることの重要性を強調してきた。韓国国民の健康と安全を最優先し、措置を講じていく」としています。