テレワーク普及で使わなくなったハンコ 持ち寄り供養 東京

テレワーク普及で使わなくなったハンコ 持ち寄り供養 東京
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新型コロナウイルスの影響によるテレワークの普及で、社内決裁や契約の電子化が進む中、使わなくなったハンコを持ち寄って感謝を込めて供養する催しが、都内の寺で行われました。
これは、テレワークを推進しようと、首都圏のIT企業などおよそ30社で作るTDMテレワーク実行委員会が開いたものです。

19日は、IT企業3社の担当者が東京 神楽坂の善国寺に、テレワークの導入で使わなくなったゴム印や印鑑など50本ほどを持ち寄り、僧侶が経を唱えて供養しました。

新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークが進められる一方、押印の手続きのために出社を余儀なくされるケースが依然多く、委員会に参加する各社では、電子契約のシステムを開発したり契約書を電子化すると料金を割り引いたりして電子化を進めているということです。

TDMテレワーク実行委員会の長沼史宏委員長は「ハンコ自体大切な文化だと考えており、排除するのではなく、本当に必要なものとそうでないものを見極めていく必要があると思う。大切なのは仕事を進める業務のプロセスにむだがないか、どうあるべきかをみんなで考え直していくことだ」と話していました。