住宅街で道路陥没 原因は? 付近のトンネル工事いったん中止

住宅街で道路陥没 原因は? 付近のトンネル工事いったん中止
k10012670031_202010190513_202010190530.mp4
18日午後、東京 調布市の住宅街で、道路が幅5メートルにわたって陥没しているのが見つかった問題で、付近の地下でトンネルを掘る工事を行っていたNEXCO東日本は工事をいったん中止するとともに、有識者会議を設置して原因の究明を行うことにしています。
18日午後、調布市東つつじヶ丘2丁目で「道路が陥没している」という通報が寄せられ、警視庁が調べたところ幅5メートル、長さ2メートル、深さ5メートルほどの穴が空いていました。

現場付近の道路の地下では、NEXCO東日本が「東京外かく環状道路」=通称、「外環道」のトンネルを掘る工事を行っていて、先月中旬には、陥没した地点の地下40メートルより深い場所で掘削工事を行っていたということです。

NEXCO東日本は工事と陥没との因果関係は不明だとしていますが、念のため工事をいったん中止するとともに外部の専門家などによる有識者会議を設置して、原因の究明を行うことにしています。

調布市は先月2件の現場確認

調布市役所によりますと、ことし夏ごろからトンネル工事が行われている区域の周辺から「家が揺れている」といった連絡が複数寄せられました。

そして、先月は、今回の陥没が起きたのと同じ東つつじヶ丘2丁目の2つの住宅の住民から、住宅の外壁の一部がはがれ落ちているという情報と振動がするという情報がそれぞれ寄せられ、市の職員が現場を確認しました。

そのうえで調布市は、工事を行っている東日本高速道路にこれらの情報を伝えたうえで、「工事と住宅被害に関係があるのかどうか調べて住民に対応してほしい」と求めました。

市は、今回の陥没についても、東日本高速道路に対して原因を調査して市に報告するよう求めることにしています。

住民 “トンネル工事との関係 調査を”

道路の陥没が見つかった現場では19日午前までに穴が埋められ、業者が点検作業をしていました。

この現場の周辺では、先月ごろから壁にひびが入るなどの現象が起きていたということで、住民からは現場の地下のトンネル工事と関係がないか調査を求める声が出ています。

現場近くの60代の女性の自宅では先月、トンネル工事が始まったあと、庭のコンクリートの間にあった溝のズレが広がったといいます。

ことし8月、工事に先立って行われた高速道路会社による調査では溝のズレは、幅も高さも3ミリでしたが、自宅の下の工事のあとに自分で測ってみると、およそ1センチに広がっていました。

工事が行われたのと同じ時期に、周りの家でも壁にひびが入るなどの現象が起きていたということです。

女性は「自分の家だけでなく周りでも変化が起きていたので、きのうの陥没はついに来たかと思いました。本当に工事と関係があるのかないのか、はっきりするように調査してほしいです」と話していました。

陥没があった場所の目の前の家に住む70代の男性は18日の朝、家の中にいるとき、ガクンと下の方向に引っ張られるような揺れを感じたといいます。

そして外に出てみると、向かいの家の縁石が20センチほど下がっていたということです。

午後になって道路が陥没したあとは、自宅前の電信柱の地面の下がむき出しになっていて、電信柱が家に向かって倒れたら危険だと思い、家から避難しました。

男性は「自宅の下でトンネル工事をしていることは知っていましたが、こんな被害が出るとは想像もしていませんでした」と話していました。

陥没が自宅のガレージの内部まで及んだという90代の男性は「まさかこんな事になるとは思わず、驚きました。また起きたらと思うと怖いので、こんなことが二度とないようにしてほしいです」と話していました。

近所に住む3歳と1歳の子どもの母親は「いつもベビーカーを押して通る道なので、もし、通っているときに陥没したらと思うと怖いです。何が原因なのか、はっきり知りたいです」と話していました。