米大統領選 トランプ大統領 感染拡大深刻な激戦州で演説へ

米大統領選 トランプ大統領 感染拡大深刻な激戦州で演説へ
アメリカ大統領選挙まで3週間を切る中、トランプ大統領は17日、激戦州の中西部ウィスコンシン州などを訪れて演説することにしています。しかし現地では、新型コロナウイルスの感染者が急増していることもあって地元の医師などが開催に反対しており、批判も集まりそうです。
世論調査で民主党のバイデン前副大統領にリードを許すトランプ大統領は17日、激戦州の中西部ミシガン州とウィスコンシン州を相次いで訪れて演説を行います。

このうち、ウィスコンシン州では新型コロナウイルスの1日当たりの感染者が連日過去最悪を更新しており、16日もこれまでで最も多い3700人余りとなっていて、病院が臨時の入院施設を設置して患者を受け入れるなど感染拡大が深刻化しています。

このため、野党・民主党のエバーズ知事は「大統領は感染を拡大させる集会を開こうとしている」と批判しているほか、医療関係者も声明を出し「トランプ大統領の集会は今のウィスコンシン州には必要ない」として中止を求めています。

しかし、トランプ大統領は前日に行った演説でも、新型コロナウイルスに感染した最側近をステージ上に呼んで「彼女は検査で陽性が出たが、もう大丈夫だ」と述べるなど、ウイルスの脅威を軽視するかのような発言を行ったほか、過去の集会でも参加者の感染が確認されており、大統領の選挙活動に批判も集まりそうです。