「果実酒特区」でワインの仕込み始まる 北海道 北見

「果実酒特区」でワインの仕込み始まる 北海道 北見
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北海道北見市のぶどう農家が国の特区の認定を受けて、市内でぶどうの生産からワインの醸造までを一貫して行うことになり、17日からワインの仕込み作業が始まりました。
北海道北見市はことし3月、国から「果実酒特区」の認定を受け、法律で規定された量よりも少ない生産量でも、ワイン製造を行えるようになりました。

北見市の郊外にある1.5ヘクタールの畑でぶどうを栽培している深田英明さんは、この制度を利用してワインの製造に乗り出し、17日から仕込み作業が始まりました。午前中はボランティアの人たちがぶどうを1房ずつ丁寧に収穫しました。

ボランティアには、新型コロナウイルスの影響で路線の運休や減便が続く日本航空やグループ会社の社員14人も参加していて、このうち23歳の女性社員は、「空港にはない景色でリフレッシュできます」と話していました。

その後、収穫されたぶどうは、タンクの中に入れられました。ワインの完成は、来年3月ごろになる見込みで、およそ3000リットルを製造し6月か7月には販売を始める予定だということです。

深田さんは、「大勢のボランティアの方に手伝ってもらい、良いワインができると思います。優しい味のワインをつくりたいです」と話していました。