トランプ大統領、なんであんなにツイートするの?

トランプ大統領、なんであんなにツイートするの?
シリーズでお伝えしている「アメリカ大統領選挙 基本の『キ』」!
ことし11月の大統領選挙に向けて、今のうちにギモンを解消しておきましょう。

第3回は「トランプ大統領って、なんであんなにツイートするの?」

ツイートは1日平均12回!

トランプ大統領のフォロワー数は8720万人。
フォロワー数だけでいうと…
▽オバマ前大統領(1億2380万人)
▽歌手のジャスティン・ビーバーさん(1億1270万人)
▽サッカーのクリスチアーノ・ロナウド選手(8840万人)

こうした人たちには及びません(※いずれもことし10月15日現在)。


ただ、つぶやく頻度がすごいんです。
ニューヨーク・タイムズによると、2017年1月の就任式の日から去年10月末までの約33か月間で、ツイート数は1万1887回に上ります。

単純計算して、1日平均で12回近くツイートしていることになります。
さらにトランプ大統領は、政府高官の人事や政策の方針といった重大な内容を会見などの公式発表より先に投稿することもあります。
(あと多いのが、人の悪口…よい子はまねしないで!)
その投稿は、株価にまで影響を及ぼします。
世界中がトランプ氏のツイッターに注目しているんです。
世界広しと言えども、これほどツイッターを使いこなしている74歳はなかなかいないのではないでしょうか。

本人がツイートしているの?

時間帯によっては「影武者」もいるんです。
ソーシャルメディア専従の担当者が、トランプ大統領の代わりに投稿する場合もあることが分かっています。
アメリカのメディアによりますと、この担当者はホワイトハウスのソーシャルメディア部長をつとめるダン・スカビノ氏。
10代のころ、トランプ氏が所有するゴルフ場でキャディーとして働いたことがきっかけで出会い、忠実な姿勢が評価されてデジタル戦略担当に抜てきされ、日本円で年収約2000万円でツイッターの投稿を引き受けているということです。

チャンスはゴルフ場にあり…?

なんであんなにツイートするの?

アメリカの調査機関が去年行った調査では、成人の18%、つまり約5人に1人が政治や選挙に関するニュースをソーシャルメディアから得ています。

トランプ大統領は有権者に直接発信できるツイッターの効果の大きさを分かっているからこそ、忙しい合間を縫ってせっせと投稿するんです。

トランプ氏がツイッターを始めたのは2009年。
みずからの著書の出版に際しての新たな販売戦略として、当時まだ新しいツールだったツイッターを提案されました。
説明した担当者は、動画配信大手ネットフリックスのドキュメンタリー番組「トランプ:アメリカン・ドリーム」の中で、当時のエピソードを語っています。

「ファンと直接コミュニケーションがとれる手段だ」と説明を受けたトランプ氏。

少し考えたあと、「いいね、やろう」と答えたそうです。

それまでテレビの中にいた億万長者のビジネスマンが、市民に直接語りかけられるツールを手に入れたのです。
さまざまなリプライが寄せられる中、やがて「大統領になってほしい」と求めるコメントを本人も目にするようになります。

トランプ氏がそうした投稿に影響を受けたであろうことは、想像に難くありません。
時を経て、本当に大統領の座についたトランプ氏。
何の前触れもなくつぶやく、歯にきぬ着せぬ、そして時に思わせぶりなそのツイートから、政権関係者もメディアも、支持者もそうでない人も、目が離せなくなっています。
大統領選挙については特設サイト「アメリカ大統領選挙2020」でも詳しくお伝えしています。

(国際部・白井綾乃、ネットワーク報道部・國仲真一郎)