「抱え込まずに気持ち伝えて」自殺増加で知事が呼びかけ 千葉

「抱え込まずに気持ち伝えて」自殺増加で知事が呼びかけ 千葉
千葉県内で直近の3か月間に自殺した人は去年の同じ時期より60人余り増えていて、森田知事は身近な人や相談窓口に不安やつらい気持ちを伝えみずから命を絶たないでほしいと異例の呼びかけをしました。
これは森田知事が15日の定例会見で呼びかけたものです。

千葉県によりますと、県内で直近3か月間に自殺した人は290人で、去年の同じ時期より61人、割合でおよそ30%増えていて、直近5年間では最も多いということです。

森田知事は「新型コロナウイルスの影響で生活に不安を感じる方も多いと思うが、人に頼るのは恥ずかしいことではない。1人で悩みを抱え込まず身近な人や相談窓口に不安やつらい気持ちを伝えてほしい。みずから命を絶たないでほしい」と呼びかけました。

一方、去年亡くなった中曽根康弘・元総理大臣の合同葬にあたり、文部科学省が国立大学などに弔意の表明に関する通知を出したことについて森田知事は「中曽根元総理大臣は本当に国のために尽力し、それだけの功績のある方だと認識している。それぞれが判断することだと思っている」と述べました。

千葉県教育委員会には13日付けで文書が届き、県内54の自治体の教育委員会と160の県立学校に周知したということです。