ユニクロなど展開 ファーストリテイリング 17年ぶりの減収減益

ユニクロなど展開 ファーストリテイリング 17年ぶりの減収減益
ユニクロを展開するファーストリテイリングのことし8月までの1年間のグループ全体の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大による店舗の臨時休業や外出を控える動きが広がった影響で、2003年8月期以来、17年ぶりに減収減益となりました。
ファーストリテイリングが発表したことし8月までの1年間のグループ全体の決算は、売り上げが2兆88億円で、去年と比べて12%あまり減少し、最終的な利益は44%あまり減って903億となりました。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大でことし3月から5月にかけて一時、国内のユニクロで300店あまりが休業したことや、外出を控える動きが広がり、客数が落ち込んだためです。

1年間の決算での減収減益は、かつて人気を集めた「フリース」の売り上げが落ち込んだ2003年8月期以来、17年ぶりです。

一方、来年8月までの1年間の業績は、感染拡大の収束が想定されるとして、最終的な利益が82%あまり増加して1650億円と過去最高を見込んでいます。

記者会見した柳井正会長兼社長は「新型コロナウイルスの感染が拡大しても服のコンセプトは変わらないし国家間の対立が激化してもグローバル化の流れは止まらない。欧米やアジアの市場とも連携して事業を進めたい」と述べました。