9月後半消費動向の指数 前半に比べ減少幅縮小 旅行や外食改善

9月後半消費動向の指数 前半に比べ減少幅縮小 旅行や外食改善
クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を指数にする調査で、9月後半はこれまで落ち込みが大きかった旅行や外食などの消費で指数が改善し、9月前半よりも減少幅が縮小したことがわかりました。
データ分析会社のナウキャストとクレジットカード大手のJCBは、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで、消費動向をみる指数を公表しています。

9月16日から30日の指数は、感染拡大前の1月後半と比較するとマイナス16.4%となり、9月前半のマイナス17.3%と比べて、減少幅が縮小しました。

内訳をみるとこれまで落ち込みが大きかった「サービス消費」で、▽「旅行」がマイナス19.1%、▽「外食」がマイナス28.7%、▽映画館などの「娯楽」がマイナス14.7%となっていて、いずれも減少しているものの9月前半と比べると減少幅が縮小し、改善しています。

その背景について調査をした会社は、「新型コロナで抑制されていた消費行動が戻りつつあるのではないか」としたうえで、連休があったことで観光需要の喚起策、「Go Toトラベル」の効果が広がったことや、酒を提供する飲食店などに対する東京都の営業時間短縮の要請が終了したことなどがあると分析しています。