Go Toトラベル終了後の需要落ち込みに警戒感 星野リゾート代表

Go Toトラベル終了後の需要落ち込みに警戒感 星野リゾート代表
リゾート運営の第一人者、星野リゾートの星野佳路代表が13日オンラインで記者会見し、観光需要の喚起策「Go Toトラベル」についてホテルなどの稼働率が上がり大きな効果がでているが、「需要を前倒ししている可能性がある」として、キャンペーン終了後の落ち込みに警戒感を示しました。
新型コロナウイルスの影響について会見した星野代表は、先月、国内外で運営する41施設のうちおよそ3分の2の27施設で、稼働率が去年並みに回復したことを明らかにしました。

また、その理由については観光地近郊の客を呼び込む工夫などに加え「Go Toトラベル」の効果が大きかったと指摘しました。

ただ、星野代表は「『Go Toトラベル』は、将来の需要を前倒ししている可能性があり、キャンペーンが終了したあと、旅行需要が一気に落ち込む心配がある」と述べて警戒感を示し、キャンペーンの終了後を見据え、観光業界みずからが集客対策を考える必要があると指摘しました。

また星野代表によりますと、運営する宿泊施設の中では東京など都市部の回復が遅れているということで「都市の施設は温泉旅館のように泊まること自体が目的ではなく、イベントなどに参加するため泊まるため、イベントの開催が通常に戻らないうちは回復は簡単ではない」と分析しました。