福岡発 韓国行き国際便の運航 7か月ぶりに再開

福岡発 韓国行き国際便の運航 7か月ぶりに再開
新型コロナウイルスの感染拡大で福岡空港では見合わせが続いていた韓国行きの国際便の運航が、13日、およそ7か月ぶりに再開しました。
運航が再開したのは、福岡空港からソウル近郊のインチョン(仁川)空港に向かうアシアナ航空の国際便です。

新型コロナウイルスの感染拡大による入国制限の影響で福岡空港では、ことし3月8日を最後に韓国との間を結ぶ便はすべて運航を見合わせていました。

13日は、九州に住む韓国人からの要望などを受けて運航を再開し、搭乗できるのは、韓国への入国が認められている韓国籍の人や、その配偶者などに限られました。

客を乗せての運航は片道だけで、搭乗率は2割ほどにとどまりましたが、空港には久しぶりの韓国への帰国を待ち望む親子や留学生などが集まりました。

そして、搭乗手続きが始まると、乗客は順番に検温を受けてから、機内に乗り込んでいき、飛行機は午前11時ごろ韓国に向けて離陸しました。

アシアナ航空福岡支店のキム・ボンス支店長は「今回の運航が皆様の不便を解消して九州と韓国をつなぐ航空機の運航再開の始発点になってほしい」と話していました。

アシアナ航空は、今月28日にも福岡空港からインチョン空港に向かう便を運航する予定です。

乗客は

大分県にある大学に通う韓国人留学生の24歳の女性は「大学の単位をすべて取得して授業がないので韓国に帰ることにしました。家族とおいしいごはんを食べたり、友達と会ったりしたい」と話していました。

また、山口県下関市で暮らしている44歳の韓国人の女性は「韓国にいるおばあちゃんの具合が悪くなって、どうしても孫に会いたいと言うので、帰ろうと思いました。東京や大阪から韓国に行くのは時間やお金がかかるので福岡から帰ることにしました」と話していました。