西村経済再生相 PCR検査ロボットを視察「大きな柱になる技術」

西村経済再生相 PCR検査ロボットを視察「大きな柱になる技術」
新型コロナウイルス対策をめぐり西村経済再生担当大臣は、大手機械メーカーなどが開発したPCR検査を自動で行うロボットを視察し、「非接触型のロボットは、大きな柱になる技術だ」と述べ検査体制の拡充につながる技術の進展に期待を示しました。
新型コロナウイルス対策をめぐり西村経済再生担当大臣は、12日、東京都内にある大手機械メーカー川崎重工業の展示施設を訪れ、このほど開発されたPCR検査の一連の工程を自動で行うロボットを視察しました。
はじめに、西村大臣は、川崎重工業の橋本社長らと意見を交わし、「非接触型のロボットは、大きな柱になる技術だ。感染リスクのあるところで行う集中的な検査や、将来、人の行き来が活発化していく空港などで必要になってくる」と述べ、検査体制の拡充につながる技術の進展に期待を示しました。
ロボットは、空港やスポーツ大会の会場などに運ぶことができるよう、長さ12メートル、幅3メートルのコンテナに収まるように設計されています。

1日16時間の稼働で、2000検体の検査が可能だということで、西村大臣は、メーカー側からの説明を受けながら、ロボットが検体を取り出してから結果を出すまでの一連の流れを確認していました。
また、西村大臣は記者会見で「これまで医療従事者の負担が非常に大きく、感染リスクもあったが、ロボットによる検査の自動化によって、負担の軽減が期待される」と述べました。

そのうえで、ロボットの開発だけでなく、機器の小型化や検査時間の短縮も進んでいると指摘し、「都道府県や医療機関が導入する場合には、政府が支援や補助を行う制度もある。それぞれに特性や優位性があるので、場面に応じて適切なものが使われることを期待したい」と述べました。