大阪 岸和田だんじり祭 新型コロナの影響で名物の引き回し中止

大阪 岸和田だんじり祭 新型コロナの影響で名物の引き回し中止
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だんじりが豪快に駆けめぐる大阪 岸和田市の「だんじり祭」は、ことし、新型コロナウイルスの影響で名物のだんじりの引き回しが中止され、地元の神社で神事のみが執り行われました。
江戸時代に始まり、300年以上続くとされる伝統の「岸和田だんじり祭」は、はっぴ姿の男たちが豪快にだんじりを引き回すことで知られています。

ことしは新型コロナウイルスの感染防止のため大勢の人が集まる引き回しは中止となり、神事のみが執り行われました。

地元の「夜疑神社」には、11日朝、引き回しの現場の責任者、「曳行責任者」たちが集まり、宮司から五穀豊じょうの願いが込められた御幣を受け取りました。
このあと、集まった人たちは、出番がなかっただんじりが置かれている小屋を訪れ、御幣を飾りつけました。

近くの住民は太鼓や笛を高らかに鳴らし、少しばかりの祭りの気分を味わっていました。

市によりますと「岸和田だんじり祭」が中止になるのは、75年前、終戦直後の昭和20年以来だということです。

「曳行責任者」の中武司さん(53)は「太鼓の音を聞くと岸和田の人はみんな胸が躍ります。

引き回しが中止になって残念ですが、神事だけでもできてうれしいです」と話していました。