新型コロナ感染防止対策 中部空港で紫外線除菌など実証実験へ

新型コロナ感染防止対策 中部空港で紫外線除菌など実証実験へ
k10012656171_202010091748_202010091749.mp4
新型コロナウイルス対策の入国制限の措置が段階的に解除される中、愛知県の中部空港で、紫外線を使った荷物の除菌や、IT技術を活用して混雑を避けるサービスなど、空港での新たな感染防止対策の実証実験が行われることになり、9日その様子が公開されました。
実証実験は、空港でのIT技術の活用を研究するNPO団体や照明のメーカーなどが今月14日から中部空港で行うもので、9日実験の様子が公開されました。

このうち、預けた荷物を受け取るターンテーブルでは、ベルトコンベヤーに全長2.5メートル、幅1メートルほどの筒状の装置が設置され、荷物が装置の中を通ると紫外線によって数秒で除菌されるということです。
また、荷物に取り付けた電子タグをベルトコンベヤーに設置したカメラで読み込むと、利用客のスマートフォンなどに荷物が届く時間を通知して受け取りの時に「3密」を防ぐサービスの実験も行われました。
この実験は来月6日まで行われ、NPO団体は今後実用化につなげたいとしています。

NPO団体の会長を務める東京大学大学院情報学環の水野一男客員教授は「乗客の感染への不安を取り除くことが大切だ。今回の実験が、新しい感染拡大防止対策の第一歩となってほしい」と話していました。