4~9月企業倒産 去年同期比5%減 今後コロナ影響長期化で増も

4~9月企業倒産 去年同期比5%減 今後コロナ影響長期化で増も
ことし4月から9月までの半年間に倒産した企業の数は、3950件余りと、去年の同じ時期より5%余り減りました。信用調査会社は、実質無利子・無担保の融資などの支援策が倒産を抑えているものの、新型コロナウイルスの影響が長期化し、今後増加するおそれがあると分析しています。
帝国データバンクによりますと、ことし4月から9月までの今年度の上半期に1000万円以上の負債を抱えて法的整理の手続きをとった企業の数は3956件で、去年の同じ時期より5.2%減りました。

倒産件数が4000件を下回るのは2004年度の下半期以来だということです。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、実質無利子・無担保の融資や給付金などの資金繰り支援策がとられたことが、倒産を抑えていると分析しています。

一方、ことし2月から8日正午までの累計で、新型コロナウイルスの影響で倒産した企業は596社に上ったということです。

信用調査会社では、支援策によって当面の資金を確保できても、新型コロナウイルスの影響が長期化し収益力を回復できなければ、倒産件数が増加していくおそれがあると分析しています。