高齢者と離れて暮らす家族が会話できるロボット導入 新潟 見附

高齢者と離れて暮らす家族が会話できるロボット導入 新潟 見附
新型コロナウイルスの影響で高齢者のコミュニケーション不足が課題となる中、新潟県見附市では、離れて暮らす家族と会話ができるロボットを導入し、その効果を検証することになりました。
見附市では、新型コロナウイルスの感染が拡大したことし4月から5月にかけ、市内の高齢者647人に調査した結果、全体の69%が「会話が減った」と回答し、コミュニケーション不足が課題になっています。

そこで、大学やメーカーなどの協力を得て開発したロボットを市内の高齢者世帯に貸し出すことにしたもので、8日は93歳の1人暮らしの男性の自宅にロボットを設置しました。

ロボットは高さ1メートル50センチほどの細長い形で、カメラやモニターなどを備え、離れて暮らす家族にカメラ付きのパソコンがあれば、モニターで家族の顔を見ながら会話ができるほか、家族が遠隔操作で動かすことができます。

8日は男性がロボットを通してプロジェクトの関係者と会話をしたり、家の中を案内したりしました。

東京に2人の息子がいるという男性は「電話では顔が見えず不安だったが、これからは顔色を見ながら会話を楽しみたい」と話していました。

見附市では、ロボットを2か月間使ってもらい、アンケートをして高齢者の健康への影響などを調べ、見守りや認知症対策としての効果を検証するということです。