小豆島への修学旅行 増えてます “近場”で実施の動き広がり

小豆島への修学旅行 増えてます “近場”で実施の動き広がり
新型コロナウイルスの影響で、修学旅行の行き先を近場に変更する動きが広がり、瀬戸内海にある香川県の小豆島には県内を中心に例年を大きく上回る学校が訪れています。その多くが、戦争がもたらした悲劇を描いた小説「二十四の瞳」を題材に平和学習を受けています。
香川県の小豆島には7日も、修学旅行の行き先を広島市から変更した高知市の小学校の6年生が訪れました。

そして島出身の壺井栄の小説「二十四の瞳」を原作にした映画のロケセットがある観光施設で「壺井栄文学館」の館長から話を聞き、「二十四の瞳」が教え子たちが戦争で次々と消息を絶っていく新任教師の悲劇を描いていることなどを教わりました。

子どもたちは「2度と戦争を繰り返してはいけないと感じました。家族と仲よくすることから始めたいです」などと話していました。

新型コロナウイルスの影響で、修学旅行の行き先を近場に変更する動きが広がっています。

この施設には先月からことし12月までの間に、香川県内を中心に去年同時期の40倍以上にあたる、およそ4000人の小中学生が訪れるということです。

「壺井栄文学館」の大石雅章館長は「多くの子どもたちが来るのでプレッシャーを感じています。壺井の文学を通して戦争の悲惨さを感じ取ってほしいです」と話していました。