IMFトップ 世界経済は中国の回復基調で想定より上向く

IMFトップ 世界経済は中国の回復基調で想定より上向く
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IMF=国際通貨基金のトップ、ゲオルギエワ専務理事は、ことしの世界全体の経済成長率の見通しについて、新型コロナウイルスの影響は依然深刻なものの、中国経済の回復が予想を上回るものだなどとして、これまでの想定よりいくぶん上向くとの認識を示しました。
6日、オンラインで演説したIMFのゲオルギエワ専務理事は、世界経済の現状について、中国経済が予想以上に早いスピードで回復していることや、アメリカとヨーロッパも経済活動の再開を進めていることなどを指摘しました。

IMFは6月、世界全体のことしの経済成長率が新型コロナウイルスの影響で、1930年代の世界恐慌以降最悪となるマイナス4.9%に落ち込むと予測しましたが、来週発表する新たな見通しでは、これを上向きに修正する考えを示したものです。

演説のあと、NHKのインタビューに応じたゲオルギエワ専務理事は、「倒産や失業を防ぐためには、今後数か月にわたって財政支援の継続が重要になる。経済を活性化するためのインフラ整備や環境分野の公共投資も有効だ」と述べました。

ゲオルギエワ専務理事は、感染の再拡大など、世界経済の回復にはなお不確実な要素があるとしたうえで、当面、各国政府による景気下支え策が重要なカギになるとの認識を示しました。