ダイキン工業 空気清浄機の生産を一部 中国から国内生産へ

ダイキン工業 空気清浄機の生産を一部 中国から国内生産へ
空調設備大手の「ダイキン工業」は、新型コロナウイルスの影響で需要が高まっている空気清浄機の生産を、一部、中国から日本に移すことを決めました。ダイキンが空気清浄機を国内で生産するのは、2008年以来となります。
「ダイキン工業」は住宅向けの空気清浄機を、現在はすべて中国で生産しています。

昨年度、2019年度は国内でおよそ30万台を販売しましたが、新型コロナウイルスの影響で国内需要が高まっていて、今年度は、およそ55万台の販売を見込んでいて、生産の一部を中国から日本に移すことを決めました。

国内での生産を始める具体的な時期や場所は未定としていますが、滋賀県草津市にある「滋賀製作所」を候補に検討を進めています。

ダイキンが空気清浄機の生産で国内に回帰するのは、2008年以来となります。

空気清浄機は海外でも需要が高まっているため、中国以外にマレーシアでも、ことし12月に生産を始める計画で、今年度は世界全体で、昨年度の2倍にあたる78万台の販売を見込んでいます。

ダイキン工業の十河政則社長は「今後の成長の鍵になるのは空気・換気分野だと思う。日本は空気清浄機の販売の割合も高いので、製造場所に選んだ」と話しています。