「ワタミ」新型コロナで売り上げ落ち込み 焼き肉店に転換へ

「ワタミ」新型コロナで売り上げ落ち込み 焼き肉店に転換へ
外食チェーン大手の「ワタミ」は、グループの居酒屋チェーンのおよそ120店を焼き肉店に転換すると発表し、新型コロナウイルスの影響で居酒屋の売り上げが大きく落ち込む中、業態の転換を急いでいます。
ワタミは既存の居酒屋の店舗を焼き肉店に転換し、新たなブランドでチェーン展開することを発表しました。

来年度までに全国のおよそ120店舗を焼き肉店に換え、今後5年で400店程度の出店を目指すとしています。

転換する店舗には、かつてはグループの中核だった居酒屋の「和民」も含まれ、今後、「和民」ブランドは焼き肉店として残りますが居酒屋としては国内では姿を消します。

居酒屋をめぐっては、業界団体のまとめでことし8月の売り上げが去年の同じ時期に比べて60%近く下回るなど低迷しています。

新型コロナウイルスの影響で消費者の行動が大きく変わる中、ワタミは居酒屋の業態は今後も大幅な回復は難しいと判断し、外食の中でも比較的回復のペースが速い焼き肉店への転換を決めたということです。
渡邉美樹会長は記者会見で「居酒屋の和民という私の人生そのもののブランドをなくすことにさみしさはあるが、時代が変わることで提供する商品も変えなければならない」と述べ、業態転換の意義を強調しました。