台風14号 8日以降日本に近づくおそれも 最新の情報に注意を

台風14号 8日以降日本に近づくおそれも 最新の情報に注意を
日本の南の海上にある台風14号は、今後、暴風域を伴い北西に進む見通しです。予報には大きな幅がありますが、8日以降、日本に近づくおそれがあり、最新の情報に注意が必要です。
気象庁によりますと、日本の南の海上にある台風14号は、今後、発達しながら北西に進み、暴風域を伴う見込みです。

現時点の予想では、台風は8日から9日の金曜日にかけて南西諸島に近づき、その後、進路を東寄りに変えて、10日の土曜日から11日の日曜日ごろにかけて西日本や東日本に近づくおそれがあります。

台風が近づく沖縄地方や奄美地方、それに九州南部では、7日の午後以降、次第に風が強まる見込みです。

8日にかけて予想される最大風速は、
▽沖縄地方で25メートルから29メートル、
▽奄美地方と九州南部で20メートルから24メートルで、
最大瞬間風速は、
▽沖縄地方で35メートルから45メートル、
▽奄美地方と九州南部で25メートルから35メートルに達する見通しです。

海上でも波が高くなり、8日にかけて奄美地方では猛烈なしけに、沖縄地方と九州南部でも大しけとなるおそれがあり、暴風のほか高波にも警戒が必要です。

また、台風の北上に伴い、9日以降は、前線の活動が活発になって西日本や東日本で雨が強まるおそれがあります。

ただ、日本に近づいてからの進路の予報には、まだ大きな幅があります。

今後発表される最新の台風の情報に注意してください。

大きな予報円「まだ進路予報に大きな幅 最新情報に注意を」

気象庁の台風14号の進路の予報。
今回の特徴と言えるのが「大きな予報円」です。
これは進路の予測が難しく大きな幅があることを示していて、気象庁は「高気圧と偏西風の位置が影響している」としています。

《高気圧に挟まれる》
気象庁によりますと、通常、この時期の台風は、日本から離れた位置にある場合は、太平洋高気圧の縁で吹く風に流されて、縁に沿うように移動します。
しかし今回は、台風の両脇を挟み込むように高気圧があり、それぞれの高気圧の影響を受けているため進路の予測が難しい状況になっているということです。

《偏西風が遠い》
予測を難しくしているもう1つの要因が「偏西風」です。
通常、台風は、日本に接近すると上空を西から東へと吹く偏西風に流されて移動していきます。
しかし現在は、偏西風が朝鮮半島付近から日本海、そして東北の上空に流れていて、南に離れた台風14号は、この影響を受けづらい状況になっています。
気象庁は、まだ進路の予報には大きな幅があり、今後発表される最新の台風の情報に注意してほしいとしています。