新型コロナ終息願い 伝統の大だこ 無観客で空へ 新潟

新型コロナ終息願い 伝統の大だこ 無観客で空へ 新潟
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巨大なたこをあげて引っ張り合う伝統行事が新型コロナウイルスの影響で中止となった新潟市で、感染の終息を願って特別に作られた大だこが、4日、無観客であげられました。
新潟市南区で毎年6月に行われる伝統行事「白根大凧合戦」は、畳24畳分もの巨大なたこの綱を絡ませ、どちらかが切れるまで引っ張り合う300年以上の歴史がある伝統行事ですが、ことしは新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

「白根大凧合戦」ができなくても、たこで自分たちの願いを表現したいと、たこ作りに関わる地元の人たちが大凧合戦と同じ大きさのたこを特別に作り、4日、公園のグラウンドで無観客であげました。

このうちの1つ「朱書き鍾馗(しょうき)大凧」には、古くから疫病を遠ざけるとされる赤で魔よけの神様「鍾馗」が描かれ、新型コロナウイルスの感染の終息への願いを込めたということです。

また「#MAKE IT BLUE大凧」は、青のライトアップなどで医療従事者へ感謝を示す取り組みが国内で広がっていることに賛同して、大だこを青く塗り、縁起物のダルマも描いて経済が上向くよう願いを表現したということです。

今回のたこ揚げを企画した飯田直城さんは「たこ作りに関わる地元の多くの人が24畳の大だこを揚げたいと願っていたので、無観客でも実施できてよかったと思います。新型コロナウイルスの終息を待って来年は何としても『白根大凧合戦』を行いたいと思います」と話していました。