東証 通常どおり売買 システムは正常

東証 通常どおり売買 システムは正常
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システムトラブルによって、1日、取り引きを終日停止した東京証券取引所は2日に売買を再開しました。午前中は通常どおり売買が行われ、東証ではシステムは正常に動いているとしています。
東京証券取引所では、1日朝、基幹システムの「アローヘッド」の機器の一部にトラブルが生じたことで、株価などの重要な情報が配信できなくなったため、すべての銘柄の取り引きが終日停止されました。株式の売買が全面的にシステム化された1999年5月以降で初めての事態でした。

東証は、1日夜、システムの復旧作業と点検を終え、2日は午前9時から通常どおり売買を再開し、11時半に午前の取り引きを終えました。

東証によりますと、システムは正常に動いているということで、社員からは「とにかく安どしている」とか、「このまま何事もなく推移してほしい」といった声が聞かれました。

日経平均株価、午前の終値は、9月30日の終値より34円50銭、高い、2万3219円62銭。東証株価指数=トピックスは、0.53、下がって、1624.96。午前の出来高は、6億2994万株でした。

一方、東証と同様に取り引きを停止していた名古屋・福岡・札幌の各証券取引所も、2日は通常どおり取り引きが行われています。

市場関係者は、「東証のシステムが午後も安定して運用されるのか、様子をしばらくみたいという投資家も少なくない」と話しています。

1日上場の会社 ようやく初値

1日、ジャスダックに上場した東京のネット証券会社は、東京証券取引所が売買を再開したことで、上場後の初値が1日遅れでつき、社員から安どの声が上がりました。

東京 中央区のネット証券会社「インヴァスト」は、会社を持ち株会社化して1日、ジャスダックに上場したものの、東京証券取引所が終日、すべての銘柄の取り引きを停止したことから、上場後の初値がつきませんでした。

2日朝は社内のディーリングルームに担当者らが集まり、取り引きが無事に始まるか、緊張した表情でモニターを見守っていました。

午前9時に東京証券取引所の取り引きが再開されると買い注文が相次いだ一方、なかなか売り注文が出ず、すぐには初値がつきませんでしたが、その後、9時20分ごろに763円の初値がつき、社員からは安どの声があがっていました。

インヴァスト広報・IR室の河田泰治室長は「無事に取り引きされるか昨晩から心配でしたが、ようやく初値がついてうれしいです。きのう1日分の思いも加わり、忘れられない上場になりました」と話していました。

麻生副総理・金融相「甚だ遺憾」

東京証券取引所がシステムトラブルで株式などの売買を終日停止したことについて、麻生副総理兼金融担当大臣は「投資家の取り引き機会が失われることは甚だ遺憾だ」と述べ、東証などに対して、速やかに原因究明と再発防止策の報告を求める考えを示しました。

麻生副総理兼金融担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「東証が、復旧のためシステムの再起動を市場関係者と協議したところ、十分な顧客対応と円滑な売買の実施が難しいとの話があり、きのうの売買取引をやめたと聞いている。取引所は重要なインフラで、投資家の取り引きの機会が失われることは甚だ遺憾だ」と述べました。

そのうえで「東京証券取引所などで原因究明や再発防止の作業を行い、金融庁による検証が必要だ。法律に基づく報告徴求命令を速やかに出す予定だ」と述べ、速やかに報告を求める考えを示しました。

加藤官房長官「金融庁がしっかり検証を」

加藤官房長官は2日、閣議のあとの記者会見で「日本取引所グループと東京証券取引所が原因究明と再発防止などの策定を行い、金融庁が検証をしっかり行う必要がある。徹底した原因究明と万全の再発防止策などを講じるよう、金融庁が法令に基づく報告徴求命令を速やかに発出する予定であると聞いている」と述べました。