冬の味覚 かきの水揚げ始まる 広島

冬の味覚 かきの水揚げ始まる 広島
広島県特産の冬の味覚、養殖かきの今シーズンの水揚げが1日から始まりました。
広島県は、養殖かきの生産量が全国のおよそ6割を占め、日本一です。

今シーズンの水揚げが1日、解禁され、かきの養殖が盛んな東広島市安芸津町の三津湾では、1日午前6時ごろから水揚げ作業が始まりました。

生産者は成長したかきがびっしりとついたロープを海からクレーンで引き揚げると、かごの中に次々と入れていきました。
このあと港の作業場へ運ばれ、「打ち子」と呼ばれる人たちが身を1つ1つ丁寧に取り出していました。

1日、水揚げされたかきは、およそ10センチほどで例年より身は小ぶりだということですが、これから冬にかけて大きくなるということです。

養殖業者などによりますと、新型コロナウイルスの影響で消費が落ち込んでいることを受け、ことしは水揚げする日を減らすなど、出荷調整を行っている生産者も多いということです。

かきの生産者の島村広司さんは「水揚げの日を迎えて、やっと出荷できるという気持ちです。新型コロナウイルスの影響もありますが、多くの人に食べてもらえるよう頑張りたいです」と話していました。
養殖のかきの水揚げは来年5月ごろまで続き、全国に出荷されるということです。