金魚すくいセットを無償配布 コロナで出荷激減 熊本 長洲町

金魚すくいセットを無償配布 コロナで出荷激減 熊本 長洲町
新型コロナウイルスの影響で金魚の出荷が激減している熊本県長洲町では、町が生産者から買い取った金魚を金魚すくいのセットと一緒に希望する自治体や学校などに無償で配布する取り組みを行っています。
熊本県長洲町は、金魚の産地として知られていて、14軒の養殖業者が合わせて年間45万匹を生産しています。

このうち大半が金魚すくい用の品種ですが、町によりますと、ことしは新型コロナウイルスの影響で夏祭りやイベントの中止が相次ぎ例年に比べて出荷が9割ほど落ち込んでいるということです。

このため、町は生産者を支援しようと、金魚を買い取って希望する自治体や学校などに金魚すくいのセットや観賞用の金魚が入った水槽と一緒に無償で配布する取り組みを9月から始めました。
地元の保育園では、町の職員2人が体長4センチほどのコアカやデメキンなどの金魚200匹と、和紙を張った金魚すくい専用の「ポイ」と呼ばれる道具などを届けました。

30人余りの園児は1メートルほどの水槽を囲んで金魚すくいを体験し、1匹をすくい上げた女の子は「楽しかった。金魚が泳ぐところがかわいい」と話していました。

長洲町農林水産課の濱井翔太主事は「届けた水槽を使って今後も金魚を購入したり生産者との交流を続けてほしい」と話していました。