韓国 旧暦のお盆「チュソク」も新型コロナの影響

韓国 旧暦のお盆「チュソク」も新型コロナの影響
韓国では30日から旧暦のお盆「チュソク」の連休が始まりました。

例年、多くの人が帰省するなどして混雑する時期ですが、ことしは新型コロナウイルスの影響で、できるだけ移動を控えるよう政が呼びかけるなど、異例のチュソクとなりそうです。
韓国で「チュソク」と呼ばれる旧暦のお盆は、例年、多くの人が帰省するなどして鉄道や道路が混み合い、「民族大移動」とも言われます。

ことしは30日から「チュソク」に合わせた5連休に入りましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、韓国政府はできるだけ移動を控えるよう呼びかけていて、ムン・ジェイン(文在寅)大統領は「多くの人が会うことを延期することになったが、平凡で大切な日々が必ず戻ってくる」というメッセージを出しました。

ことしの「チュソク」は、例年は無料になる高速道路が有料のままで、鉄道の座席も全体の半分しか販売されていないことから、人の移動は減るとみられていましたが、初日の30日は各地で道路が渋滞しているということです。

ソウル近郊に住む男性は「ことしは家族に会えないので、テレビを見たり本を読んだりする。ウイルスが過ぎ去れば、またゆっくり会えるだろう」と話していました。

韓国では先月、教会などで集団感染が相次ぎ、ことし3月以来初めて1日当たりの感染者が400人を超え、ウイルスの感染が再び拡大したことから、政府は警戒を強めています。