麻生副総理 来年度予算案 経済再生と財政再建両立目指す

麻生副総理 来年度予算案 経済再生と財政再建両立目指す
麻生副総理兼財務大臣は、閣議のあとの記者会見で、30日に締め切られる来年度予算案の概算要求について「質の高い予算を作っていきたい」と述べ、新型コロナウイルスで打撃を受けた経済の再生と財政再建の両立を目指す考えを示しました。
財務省は、来年度予算案の概算要求について、要求額を今年度の当初予算と同額の100兆円余りとしたうえで、新型コロナウイルスの対応などに必要な予算は別に認めるとしていて、各省庁が取りまとめを進めています。

これについて麻生副総理兼財務大臣は、閣議のあとの記者会見で「来月から予算編成に取りかかるが、新型コロナウイルスで見通しが見えない中でも質の高い予算を作っていきたい」と述べ、経済再生と財政再建の両立を目指す考えを強調しました。

一方、10月1日で消費税率の引き上げから1年となることについて「消費税が景気に与えた影響はプラスとは思っていないが、少子高齢化という中長期的に最大の問題に対応するため、消費税によって全世代で負担してもらうという考え方に沿って進めてきた。待機児童対策などに取り組んできており、若い人にはプラスの要因になっていると思う」と述べ、消費税率の引き上げで、子育て世代への支援が手厚くなったという考えを示しました。