祭りの雰囲気を楽しんで 共同制作の「ねぶた」披露 青森 三沢

祭りの雰囲気を楽しんで 共同制作の「ねぶた」披露 青森 三沢
東北を代表する夏祭りの1つ「青森ねぶた祭」が、新型コロナウイルスの影響で中止となる中、3人の作り手が共同制作にあたったねぶたが完成し28日、青森県三沢市で披露されました。
ねぶたの共同制作は、少しでも祭りの雰囲気を楽しんでもらおうと、三沢市にあるホテルが、作り手のねぶた師3人に呼びかけて実現しました。

完成したねぶたは、新型コロナウイルスに打ち勝つという願いを込めて「悪疫退散 守護神 降臨」と名付けられ、「毘沙門天」「鍾馗」「不動明王」の3体を、3人がそれぞれ手がけました。

ねぶたは幅4.3メートル高さ2メートルほどで、およそ1メートルの高さの台車に載せられていて、完成までにおよそ2か月かかったということです。

28日、展示会場のホテルでは、宿泊客が見守る中、お囃子に合わせてねぶたが披露され、青森の夏の雰囲気を醸し出していました。

埼玉県から訪れた男性は「初めて実物を見ましたが、テレビで見るより迫力があり驚きました」と話していました。

共同制作にあたった3人のねぶた師のうち、毘沙門天を制作した内山龍星さんは「それぞれの個性が出てすばらしい作品になりました。

来年は本物のねぶた祭ができればと改めて思いました」と話していました。

このねぶたは、三沢市の「星野リゾート青森屋」で展示されています。