トランプ大統領 連邦最高裁の判事に保守派を指名 激しい論争も

トランプ大統領 連邦最高裁の判事に保守派を指名 激しい論争も
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アメリカのトランプ大統領は、連邦最高裁判所のリベラル派の判事の後任に、保守派のバレット判事を指名し、11月の大統領選挙前の議会での承認に期待を示しました。
野党・民主党は、アメリカ社会に長期にわたり影響を及ぼす連邦最高裁の人事は選挙後にすべきだと反発していて、激しい論争が予想されます。
トランプ大統領は26日、ホワイトハウスで会見し、今月亡くなった連邦最高裁判所のリベラル派のギンズバーグ判事の後任に、保守派のエイミー・バレット判事を指名したと発表しました。

トランプ大統領は「比類のない業績とすばらしい知性を備えた女性だ」とたたえ、バレット氏は「議会上院で承認されれば、全力でこの仕事の責任を果たす」と決意を述べました。

連邦最高裁判事の人事は議会上院の承認が必要で、多数派を占める与党・共和党は指名を受けて近く手続きに入る方針です。

連邦最高裁判事は、終身制でアメリカ社会を二分する問題での最終的な司法判断に長期にわたって影響を及ぼすことから、その人事はこれまでも大きな論争になっています。

判事は9人で、これまで保守派5人、リベラル派4人の構成でしたが、今回指名されたバレット氏は人工妊娠中絶や銃の規制に批判的な保守派として知られ、承認されれば保守派6人、リベラル派3人となります。
トランプ大統領としては、人工妊娠中絶などに反対する保守層の支持固めを図るねらいがあり、記者団に「承認の手続きは早く進む。選挙の前に終わるだろう」と述べて、11月の大統領選挙前の承認に期待を示しました。

これに対し野党・民主党は、承認されれば連邦最高裁で保守派優位の構図が長期にわたるおそれがあると危機感を強めていて、バイデン候補は「最高裁判所の決定は国民の日々の暮らしに影響する。有権者の声を聞くべきだ」として、人事は選挙後にすべきだと反発しています。

大統領選挙がおよそ1か月後に迫る中、最高裁判事の後任人事は重大な争点となっていて、今後、激しい論争が予想されます。