東京都 新型コロナ 死亡した人が計400人に 270人の感染確認

東京都 新型コロナ 死亡した人が計400人に 270人の感染確認
東京都は26日、都内で新たに270人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、感染が確認された80代の男性が死亡したことを明らかにしました。これで都内で死亡した人は合わせて400人になりました。
東京都は26日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて270人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では
▽10歳未満10人、
▽10代が9人、
▽20代が62人、
▽30代が52人、
▽40代が51人、
▽50代が35人、
▽60代が18人、
▽70代が20人、
▽80代が11人、
▽90代が2人です。

1日の感染の確認が200人を超えるのは今月19日以来です。また、100人を超えるのは3日連続です。

都によりますと、都が感染者を把握するまでには、検査の実施から3日程度かかります。3日前の今月23日に都内で行われた検査は、22日のおよそ3倍の6500件余りで、今月に入って最も多かったということです。

270人のうち、およそ41%に当たる111人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ59%に当たる159人はこれまでのところ感染経路が分かっていないということです。

濃厚接触者のうち家庭内が41人と最も多く、施設内が18人、職場内が13人、会食が8人、夜間営業する接待を伴う飲食店が4人などとなっています。

このうち、家庭内では、0歳の赤ちゃんが家族から感染したケースがありました。赤ちゃんは無症状だということです。

施設内では、青梅市の青梅市立総合病院で患者と医療従事者2人の合わせて3人の感染が確認され、都に報告されているこの病院での感染確認は57人になりました。

職場内では、集団感染が発生した江戸川区にある「タカラ食品工業 葛西工場」の従業員2人の感染が新たに確認され、この工場での感染は80人になりました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて2万5113人になりました。

一方、都の基準で集計した26日時点の重症の患者は、25日より1人減って29人でした。

また、都は、感染が確認された80代の男性が死亡したことを明らかにしました。男性は肺に基礎疾患があり、入院していた医療機関で感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて400人になりました。

入院1109人 重症患者29人

東京都によりますと、都内で26日までに感染が確認された2万5113人のうち、入院中の人は25日より26人増えて1109人となっています。

このうち都の基準で集計した重症の患者は25日より1人減って29人です。

都は、26日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。

また、自宅で療養している人は25日より1人増えて393人です。

都が開設・運用している8つのホテルで療養している軽症や無症状の人は25日より15人増えて184人です。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は25日より106人増えて477人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は2万2550人となっています。

小池知事「4連休があった関係で検査多い」

東京都の小池知事は都庁で記者団に対し、「4連休があった関係で検査結果の報告に少々、タイムラグがある。検査数は6500もあり、その意味では検査をより多く行い、早く陽性者を明らかにしていくことで対応していくことは変わらない」と述べました。

また、来月から「Go Toトラベル」の対象に東京発着の旅行が加わることについて、「国が決めたキャンペーンのスタートだ。『3密』を避けて基本的な対策を守っていだだき、社会経済活動との両立に向けて徹底して利用者も事業者もご協力をいただけるよう引き続きお願いしたい」と述べました。

連休中の感染を来週以降注視する必要

都の担当者は「4連休が明けて医療機関にかかった人が多かった影響で数字が大きくなったと考えている。1週間で見ると急激に増えている状況ではないが、連休中に活動して感染した人が多くなれば来週以降、検査結果に出てくるので注視する必要がある」と話しています。