ガスや電気などの点検装う強盗事件相次ぐ 注意を

ガスや電気などの点検装う強盗事件相次ぐ 注意を
ガスなどの点検を装った強盗事件が相次いでいます。23日、東京 足立区でガスの業者を名乗る2人組の男が、高齢男性の部屋に押し入り手足を縛ったうえ、現金30万円を奪って逃げました。東京都内やその周辺では、同じような手口の事件が少なくとも10件起きていて、警視庁などが捜査しています。
23日午後3時半ごろ東京 足立区花畑の集合住宅で、70代の男性の部屋を男2人が訪れてインターホン越しに「ガスの検針に来ました」などと話しました。

男性が玄関を開けると、2人は突然、粘着テープで男性の口をふさいで手足を縛り、室内の財布から現金およそ30万円を奪って逃げました。

男性は自力でテープをほどいて、およそ1時間半後に近くの公衆電話から110番通報したということです。

警視庁によりますと、男は1人が20代で、もう1人が30代とみられ、いずれも上下灰色の作業服を着て、黒色のマスクをしていたということです。

東京都内では今月20日に東村山市で、さらに22日には世田谷区で、同じようにガスの点検を装った強盗事件が起きています。

同様の事件は、千葉県や神奈川県でも先月から相次いでいて、電気の点検や消防の点検を装う手口も含めると、少なくとも10件が確認されています。

警視庁などが捜査を進めるとともに、今後も同じ手口による被害が相次ぐおそれがあるとして、注意を呼びかけています。

東京ガス「突然訪問し室内に入ることは絶対にない」

東京ガスは「突然訪問して室内に入ることは絶対にない」として、注意を呼びかけています。

東京ガスによりますと、ガスの定期点検などを行う際には、事前に必ず案内文を配布して訪問の予定日や時間帯を知らせているということです。

また、東京ガスグループの作業員は必ず身分証を携帯しているため、訪問を受けた場合はインターホンのモニターやドア越しに身分証の提示を求めてほしいとしています。
さらに、作業員の制服には胸元に東京ガスグループのロゴマークが縫い付けられているため、それを確認する方法もあるということです。

東京ガス広報部の塩澤佑太さんは「ガスの点検で事前の連絡もなくお客様の家を訪問することは絶対にありません。少しでも、あやしいと感じたらお客様センターに問い合わせてほしい」と話していました。

「東京ガスお客様センター」の連絡先は 0570-002211です。

被害者の男性「点検だと疑わずに家に入れた」

ガスの点検を装う2人組の男に、現金およそ30万円を奪われた70代の男性が取材に応じ「点検だと疑わずに家に入れてしまった。口をふさがれこのままだったら死んでしまうと思った」と当時の様子を振り返りました。

男性によりますと、23日の午後、上下作業服に帽子をかぶった黒いマスク姿の20代と30代ぐらいの男2人が家に訪れて、インターホン越しに「ガスの点検に来ました」と話したということです。

男性がガスの業者だと信じて玄関を開けて家の中に入れると、男らは「静かにしろ、金はどこにあるんだ」と脅し、男性が「金はない」と答えると、粘着テープで口をふさいで手足を縛ったということです。

男性は「このままだと死んでしまうと思った」と当時の様子を振り返っています。

男らは部屋の中にあった現金およそ30万円を奪って逃走し、男性は1時間半後に自力でテープをほどいて、200メートルほど離れた公衆電話まで行き警察に通報しました。

男性は「犯人には、『若いのだからこんなことをせずに働け』と言いたい。早く捕まってほしい」と話していました。