山口達也容疑者「自宅で酒飲み少し寝た」明け方近くまで飲酒か

山口達也容疑者「自宅で酒飲み少し寝た」明け方近くまで飲酒か
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22日、酒気帯び運転の疑いで逮捕された人気グループ「TOKIO」の元メンバー、山口達也容疑者が警視庁の調べに対し「自宅で酒を飲み、少し寝てから出かけた」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は明け方近くまで酒を飲んでいた疑いもあるとみて調べています。
「TOKIO」の元メンバー、山口達也容疑者(48)は22日、都内で酒を飲んだ状態でバイクを運転したとして酒気帯び運転の疑いで警視庁に逮捕されました。

信号待ちをしていた車に追突する事故を起こし、呼気から基準の5倍近いアルコールが検出されたということです。

調べに対し容疑を認めているということですが、当時の状況について「自宅で酒を飲み、少し寝てから出かけた」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。

その後、友人の家に向かう途中で事故を起こしたということです。

基準を大幅に上回るアルコールが検出されたのは午前9時半ごろで、事故の直後は路上に座り込んでいたということで、警視庁は明け方近くまで酒を飲んでいた疑いもあるとみて調べています。

目撃者「具合が悪そうな様子」

事故を起こした直後の山口容疑者の様子について、現場近くを通りがかった80代の男性は「バイクから降りて路上に座り込んだ男性が警察官とやりとりしていて、普通は立って話すはずなのにおかしいなと感じました。ぐったりして具合が悪そうな様子で、足をだらんと伸ばし何かに寄りかかっているような状態でした。その後ニュースを見て山口容疑者だったと知り、ただただ驚いています」と話していました。

現場付近の防犯カメラには…

現場から700メートルほど離れた場所に設置された防犯カメラには事故の直前にあたる22日の午前9時半ごろ、山口容疑者が運転しているとみられるバイクが画面の左側に向かって直進する様子が写っています。

また、別の角度で設置された防犯カメラには、バイクが画面の奥に向かって進むにつれ、しだいに道路の中央線に近づいていく様子が写っていました。

アルコール依存症元患者「自らの現状認め 回復の道を」

過去に飲酒運転で事故を起こし、その後アルコール依存症と診断された男性がNHKの取材に応じ「アルコールに支配されると善悪の判断がつかなくなる」などと当時の状況を語りました。

愛知県の会社役員、阿部孝義さん(61)は30代の頃に取引先の接待などを続けるうちに酒が手放せなくなり、朝方まで飲んで寝た後、起きて再び飲むという生活が10年余りにわたって続いたといいます。

しだいに飲酒運転をすることも増え、物損事故を起こして検挙されたこともありましたが「これくらいなら大丈夫だろう」という思いからやめることができなかったということです。

しかし、家族の勧めもあって47歳の時に医療機関を受診した結果、アルコール依存症と診断されました。

阿部さんは自らが依存症であると認識したことで克服する決意が固まったということで、その後は自助グループで仲間とともに断酒を続けながら自らもアドバイザーとして活動しています。

山口容疑者の逮捕について、阿部さんは「昔の自分と一緒だと思った」としたうえで「アルコールに支配されると善悪の判断がつかなくなり、飲酒運転で事故を起こしても気づかないということもあります。大好きな酒を断つのはとてもつらく、1人では絶対に無理です。山口容疑者も1人でやめようとする気持ちが強かったのではないかと思いますが、これをきっかけに自らの現状を認め、自助グループなどで仲間とともに回復する道に進んでほしい」と話していました。

専門家「アルコール依存症の可能性高い 治療が必要」

山口容疑者はおととし、自宅に女子高校生を呼び出してわいせつな行為をしたとして書類送検され、その後、起訴猶予になりましたが当時も酒を飲んでいたことが明らかになっています。

当時の記者会見では、飲酒で体調を崩して1か月ほど入院したものの退院した日の昼から自宅で酒を飲み始めて被害者に電話をしたと説明しました。

そのうえで「かなりの量を飲み泥酔という形になった。自分の甘さが招いたことで今は絶対に飲まないと決めている」と話す一方、飲酒について「依存的なものはないと自分では思っている」と説明していました。

山口容疑者の逮捕について、アルコール依存症患者の支援に取り組む東京のNPO法人「ASK」の今成知美代表は「おととしの記者会見を見て飲酒について自らコントロールできていないことが分かり、アルコール依存症の可能性が相当高いと思っていた。当時、専門の治療を受けたり支援団体につながったりしていれば今回の逮捕はなかったのではないかと思うととても残念だ」と話しています。

アルコール依存症であることに気づかず治療につながらない人は多いということで、今成代表は「依存症である場合、飲酒運転をする可能性が非常に高く山口容疑者には治療が絶対に必要だと思う。本人は孤独で苦しんでいると思うので今後は支援団体などで同じ経験をした仲間たちと出会い、一緒に社会復帰を果たしてほしい」と話していました。