福島 大熊町 避難指示解除後 初の日本酒の名前は「帰忘郷」

福島 大熊町 避難指示解除後 初の日本酒の名前は「帰忘郷」
原発事故による避難指示が解除された福島県大熊町の田んぼで、解除後に初めて収穫された米で日本酒が作られることになり、ふるさとに帰ることを忘れていないという気持ちを込めて、「帰忘郷」と名付けられました。
福島第一原子力発電所がある大熊町では今も広い範囲で避難指示が続いていますが、去年避難指示が解除された地域の田んぼでことしから酒米の栽培が行われ、9月、初めての収穫が行われました。

町役場では記念のセレモニーが行われ、新たな酒の試作品の醸造を請け負う会津若松市の酒造会社に酒米が引き渡されました。

また、370件余りの応募の中から選ばれた新たな酒の名前も発表され、大熊町出身の男性が考えた「帰忘郷」となりました。

この名前には「原発事故からの避難で町民がバラバラになっても、町に帰ることを忘れてはいない」という気持ちが込められているということです。

酒造りを請け負う高橋庄作酒造店の高橋亘社長は、「思っていた以上に高い品質のコメだと思います。責任を持っていいお酒にしたい」と話していました。

大熊町の吉田淳町長は、「日本酒の名前はホープという意味の希望にも聞こえるし、ふるさとへの哀愁も感じさせます。いい名前に決まったと思います」と話していました。