習主席 温室効果ガス排出量「2060年までに実質ゼロへ努力」

習主席 温室効果ガス排出量「2060年までに実質ゼロへ努力」
中国の習近平国家主席は国連総会の一般討論演説で、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの排出量について「2060年までに実質ゼロを実現できるよう努力する」と表明し、温暖化対策に消極的なアメリカのトランプ政権との違いをアピールするねらいがあるとみられます。
22日、国連総会で放送されたビデオ演説の中で習主席は温室効果ガスの排出量を今世紀後半に実質ゼロにすることなどを目標に掲げた「パリ協定」を順守する姿勢を強調したうえで「中国の排出量は2030年までにピークを迎え、2060年までに実質ゼロを実現できるよう努力する」と表明しました。

温暖化対策を巡っては、アメリカのトランプ大統領が、習主席に先立って放送された国連総会でのビデオ演説で「中国の排出量はアメリカの2倍近くで、しかも速いペースで増えている」と批判していました。

今回、習主席が表明した長期目標について、中国外務省の汪文斌報道官は23日の記者会見で「アメリカの中国に対する不当な非難と攻撃への強力な反撃になる」と述べていて、中国としては、パリ協定からの離脱を表明するなど温暖化対策に消極的なトランプ政権との違いをアピールするねらいがあるとみられます。