河井案里議員裁判 前安芸太田町長「断ると関係崩れる」

河井案里議員裁判 前安芸太田町長「断ると関係崩れる」
公職選挙法違反の罪に問われている河井案里議員の裁判で、安芸太田町の小坂真治前町長が地元の首長としては初めて証人として出廷し、現金を受け取った理由について「町長として受け取りを断ると河井克行元大臣との関係が崩れると思った」と証言しました。
参議院議員の河井案里被告(47)は、去年の参議院選挙をめぐって公職選挙法違反の買収の罪に問われ、無罪を主張しています。
東京地方裁判所で開かれた23日の裁判には、河井克行元法務大臣から現金20万円を受け取ったことを認め、ことし4月に辞職した安芸太田町の小坂真治前町長が証人として出廷しました。

小坂前町長は去年4月に自宅を訪ねてきた元大臣から現金の入った封筒を差し出された際、「いやいや」と言いながら元大臣のほうに封筒を寄せて断ったものの、元大臣に「まあまあ」と言われ再び封筒を差し出され、これを3回繰り返した末に受け取ったと説明しました。

検察官が当時の認識を尋ねたのに対し、小坂前町長は「きたるべき参議院選挙で案里議員の当選に向けた、さらなる活動の要請という意味が込められ、違法だと思った」と述べました。

さらに、違法だと認識しながら受け取った理由については「河井元大臣と安芸太田町長との関係を損ねたくなかった。町長として、町や中山間地域の課題に国政の場で元大臣に取り組んでほしい、そのための予算を確保してほしいという思いがあり、断るとその関係が崩れると思った」と述べました。