国内大手造船2社の新会社設立 1か月延期 新型コロナも影響

国内大手造船2社の新会社設立 1か月延期 新型コロナも影響
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国内最大手の造船会社、今治造船と2位のジャパンマリンユナイテッドは、来月予定していた新会社の設立を1か月延期すると発表しました。
新型コロナウイルスの影響で日本の独占禁止法に当たる海外の法律の審査に遅れが出ていることも要因の一つだとしています。
今治造船とジャパンマリンユナイテッドは、ことし3月、資本提携と共同出資の会社をつくることを合意し、来月1日付けで新会社を設立する予定でした。

発表によりますと、両社は資本提携と新会社の設立の時期を1か月延期し、11月1日に変更するということです。

海外で行われている日本の独占禁止法に当たる競争法に関する審査が長引いて承認の手続きが終わっていないことを理由に挙げ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う移動の制限などで作業に遅れが出ていることも要因の一つだとしています。

造船業界は中国と韓国で大手どうしの再編が相次ぎコスト面などで競争力を高めていて、日本勢は厳しい競争環境に置かれています。

また感染拡大に伴って国内外の経済活動が一時停滞し、造船の需要も伸び悩んでいるだけに、両社は新会社を設立ししだい巻き返しを急ぐ考えです。