世界最大の湿原で森林火災1万件超 政府が軍を投入も

世界最大の湿原で森林火災1万件超 政府が軍を投入も
世界最大の湿原である南米のパンタナールでは、ことしに入り1万5000件余りの森林火災が発生していて貴重な生態系への影響が懸念されています。
パンタナールは南米のブラジルとパラグアイ、ボリビアの3か国にまたがる世界最大の湿原で、一部地域は世界遺産にも登録され多様な生物が生息している事で知られています。

ブラジルの国立宇宙研究所によりますと、今年1月から今月中旬までに森林火災がおよそ1万5000件発生していて、観測を開始した1998年以降、もっとも多かった年の件数をすでに上回っています。

この森林火災によりブラジル国内では、すでにパンタナール全体の12%以上にあたる、およそ1万9000平方キロメートルが焼失しています。

火災の原因は、農家が雑草を処理する際の野焼きなどが原因とみられていますが、過去50年間で最悪と言われる干ばつにより被害はさらに拡大しています。

ブラジル政府は、軍を投入するなどして消火活動にあたっていますが鎮火のめどはたっておらず、周囲の都市では煙による健康被害が報告されているほか、森が破壊されたことでジャガーなど希少な野生動物の生態系への影響も懸念されています。