米 連邦最高裁判事の後任選び 時期をめぐり議論が激化

米 連邦最高裁判事の後任選び 時期をめぐり議論が激化
アメリカの連邦最高裁判所のリベラル派の女性判事が亡くなったことを受けて、トランプ大統領は今週中に、後任に女性判事を指名する方針ですが、大統領選挙前の後任選びに野党・民主党は強く反対し、与党・共和党内からも異論が出るなど、後任選びの時期をめぐって議論が激しくなっています。
アメリカでは連邦最高裁判所のリベラル派の判事、ギンズバーグ氏が18日に死去し、後任の人選が大きく注目されています。

トランプ大統領は19日、支持者の集会で、今週中に女性の判事を指名する考えを示していて、指名を承認する議会上院の共和党のクルーズ議員はABCテレビに出演し、「上院は大統領選挙の前に後任を承認するべきだ」と述べ指名と承認を急ぐべきだという考えを示しました。

これに対し、大統領選挙前の後任選びに強く反対する野党・民主党のバイデン候補は、20日、演説し、「上院は選挙の前に承認するべきではない」と主張しました。

さらに共和党の中からも、複数の上院議員が選挙前に承認を急ぐことに反対する考えを表明しています。

連邦最高裁判所の判事は銃規制や人工妊娠中絶の是非などアメリカ社会を二分する問題に判断を下す重要な職務です。

トランプ大統領の指名で、最高裁の保守化が一層進む可能性もあるだけに後任選びの時期をめぐって議論が激しくなっています。

ニューヨークで追悼集会

87歳で死去したアメリカ連邦最高裁判所の判事、ギンズバーグ氏の出身地ニューヨークでは20日、地元の議員や裁判官、それに市民およそ200人が出席して追悼集会が開かれました。

集会は、ギンズバーグ氏が生まれ育ったブルックリン区の庁舎前で行われ、地元選出でアメリカ議会上院の民主党トップ、シューマー院内総務は、「彼女の後任を選ぶのは次の大統領だ」と述べて、後任の指名を急ぐ与党・共和党をけん制しました。

また、集会を主催したアダムス区長は、フランクリン・ルーズベルト元大統領の妻のエレノア氏が取り組んだ人権の擁護をさらに推し進めたとしてギンズバーグ氏の功績をたたえ、区庁舎の呼称にギンズバーグ氏の名前を加える考えを示しました。

集会に参加した地元の男性は、「ギンズバーグ氏は、平等と正義を実現するため法律家として闘った。彼女の業績が長く引き継がれることを望んでいるし、わたしたちもその道を進むため、闘わなければならない」と話していました。