米大統領「コロナワクチン 来年4月までに全国民分を確保」

米大統領「コロナワクチン 来年4月までに全国民分を確保」
アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスのワクチンの供給時期について、「来年の4月までには、すべての国民の分を確保できる」と述べ、保健当局の見通しよりも早く供給できるという認識を改めて強調しました。
トランプ大統領は18日、ホワイトハウスで記者会見し、新型コロナウイルスのワクチンの供給時期について、「数億回分のワクチンを毎月提供できるようになり、来年の4月までにはすべての国民の分を確保できるだろう」と述べました。

トランプ大統領は今週、「ことしの年末までには、少なくとも1億回分を供給できるだろう」とも述べていて、速やかに供給できるという認識を強調しています。

しかし、アメリカのCDC=疾病対策センターのレッドフィールド所長は今週、議会で証言した際に多くの人たちが接種できるようになるのは、来年の第2四半期後半から第3四半期になるとして、大統領の見解よりも時間がかかるという見通しを示しています。

トランプ大統領としては、投票まで50日を切った大統領選挙を前に、速やかなワクチンの供給を訴えて有権者にアピールするねらいがあると見られますが、保健当局との見解の食い違いに、ワクチンの供給が政治利用されているとの批判も出ています。