ホーマック展開のDCM 島忠を傘下に

ホーマック展開のDCM 島忠を傘下に
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ホームセンター業界で新たな再編の動きです。
「ホーマック」などを全国で展開する「DCMホールディングス」が、首都圏を中心に店舗を展開する「島忠」に対してTOB=株式の公開買い付けを行い、傘下に収める方向で最終的な調整を進めていることが明らかになりました。
実現すればグループ全体の売り上げが業界首位となります。
関係者によりますと、「ホーマック」や「カーマ」など全国に600を超える店舗を展開する「DCMホールディングス」は、首都圏を中心に「ホームズ」を運営する「島忠」に対して来月にもTOBを実施し、50.1%を超える株式を取得して傘下に収める方向で最終調整を進めています。

両社の年間の売り上げを単純に足し合わせると、およそ5700億円となり、TOBが成立すればグループ全体の売り上げは2位以下を大きく引き離して業界首位になります。

ホームセンターの業界は、店舗数の増加が続く一方、国内市場は伸び悩み、ドラッグストアやネット通販などとの競争も激化しています。

DCMとしては、新型コロナウイルスの感染拡大で消費スタイルが大きく変わる中、家具なども取り扱う島忠を傘下に収めることで、品ぞろえを充実させるとともに、新たな生活様式にあわせた商品の開発を進めるなどして、競争力を高めるねらいがあります。

一方、島忠にとってはDCMが全国各地に展開する販売ネットワークをいかして、強みを持つ家具などの販売を強化し、業績の拡大につながる可能性があります。

DCMホールディングスとは

業界2位の「DCMホールディングス」は、東京 品川区に本社を置き、従業員数はグループ全体で4000人を超えています。

2005年、札幌市の「ホーマック」と、愛知県の「カーマ」、それに松山市の「ダイキ」のホームセンター3社が経営統合して誕生しました。

会社は、その後も拡大路線を続け、青森市の「サンワ」と甲府市の「くろがねや」も傘下に収め、ことし2月時点で、37の都道府県に合わせて670店余りを展開しています。

ことし2月期の売り上げは、およそ4300億円で、売上高4410億円のカインズに抜かれ、首位の座を明け渡しましたが、今回の買収が実現すれば再び業界首位に返り咲くことになります。

島忠とは

さいたま市に本社がある業界7位の「島忠」は、創業130年の老舗として知られます。

会社のホームページによりますと、去年8月期の売り上げは1399億円で、従業員数はグループ全体で1500人余りです。

タンスの製造から事業を始めた会社で、家具やインテリア用品の品揃えが豊富なことに強みがあります。

現在は首都圏を中心にホームセンターと、家具販売店の「ホームズ」などを60店舗展開しています。

ホームセンター業界の現状

ホームセンターの業界は、このところ再編の動きが活発になっています。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、テレワーク関連の売り上げが伸びてはいるものの、各社とも、国内市場の縮小が避けられないと見ているためです。

国内の市場規模は、およそ4兆円ですが、ここ数年頭打ちの状態が続いているうえ、ドラッグストアやネット通販との競争も激しさを増していて、事業規模を拡大し収益力を強化しようという動きが相次いでいます。

ことし6月には新潟県の「アークランドサカモト」が、「LIXILビバ」の買収を決めたのに続いて、先月にはドラッグストアの「ウエルシアホールディングス」が、福井県の「ホームセンターみつわ」と資本業務提携に向けて協議を進めると発表しています。