トキ ふるさとの空を舞う かつての生息地で放鳥 新潟 佐渡

トキ ふるさとの空を舞う かつての生息地で放鳥 新潟 佐渡
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かつて野生のトキが姿を消す前まで主に生息していた新潟県佐渡市の山あいの集落で、18日、トキの放鳥が行われました。放鳥には、親子2代にわたって餌場の整備を続けてきた男性も参加し、ふるさとの空を舞うトキを見守りました。
国の特別天然記念物、トキの放鳥が行われたのは、佐渡市新穂地区の山あいにある「生椿」という集落です。

環境省によりますと、昭和56年に保護のために最後の野生のトキが姿を消す前、「生椿」は、主な生息地の1つでしたが、繁殖や放鳥が進むいまも、この場所ではほとんど確認されていません。

こうした中、トキの生息域を広げ生存率を上げようと、今回初めて、生椿での放鳥が決まりました。

自然に放たれたのは1歳から2歳までのトキ9羽で、地元の出身で、親子2代にわたってトキの餌場の整備などを続けてきた、高野毅さん(76)も参加しました。

そして、トキが入った箱が空けられると、トキは一斉に飛び立ちました。
高野さんはトキの保護センターで飼育員として勤め、平成9年に亡くなった父親の写真を携え、トキが空に舞う様子を見守っていました。

高野さんは「父の長年の念願だった生椿での放鳥ができ感激のひと言です。

父には、トキが生椿の大空に飛んでいったぞと報告したい」と話していました。

環境省によりますと、今回、放鳥されたトキを含め、国内の自然界で生息するトキは452羽と推定されています。