JR東日本 新幹線での輸送事業化 果物を北海道へ コロナ影響

JR東日本 新幹線での輸送事業化 果物を北海道へ コロナ影響
新型コロナウイルスの影響で新幹線の利用客が大きく落ち込んでいることから、JR東日本は試験的に行ってきた新幹線による輸送を正式に事業化し、18日、仙台市で収穫された旬の果物を北海道に運びました。
18日輸送されたのは、仙台市内の農園で収穫された今が旬の梨とぶどう、合わせておよそ18キロです。

18日午前6時すぎ、JR仙台駅のホームで「はやぶさ」の車内販売用の空きスペースに積み込まれ、北海道の新函館北斗駅に向けて出発しました。
JRによりますと、函館まではトラックとフェリーを使うと輸送に8時間ほどかかりますが、新幹線の場合、半分以下の3時間20分で届くということです。

JR東日本は、3年前から新幹線の空きスペースを活用して地域の特産品などを輸送する実験を行っていて、最近は新型コロナウイルスの影響で利用客が去年の同じ時期の3割程度に落ち込だまま回復しないため、18日から正式に事業化することを決めました。

今後、正式に料金を決め、新たな収益の柱にしたいとしています。

JR東日本仙台支社企画グループの藤橋涼さんは「新幹線での輸送は速さに加え、遅れが出にくいことも強みだ。需要はあるので積極的に取り組んでいきたい」と話しています。