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ヨーロッパの自動車市場で先月販売された新車の台数は前年の同じ月に比べて17.6％下回って2桁のマイナスとなり、ここ数か月の回復基調から転じて再び落ち込みが拡大しました。

業界団体のまとめによりますと、ドイツやフランスなどEU＝ヨーロッパ連合の加盟国とイギリスなどを合わせてたヨーロッパ市場では、先月の新車の販売台数は88万4394台となり、前の年の同じ月を17.6％下回りました。

ヨーロッパ市場の新車販売台数は、ことし4月に新型コロナウイルスの感染拡大を受けて前の年の同じ月に比べ8割近く減少したのを底に、減少率は徐々に縮小して回復基調となり、7月はマイナス3.7％に改善していました。

しかし8月は2桁のマイナスとなり、再び落ち込みが拡大しました。

国別では
▽最大市場のドイツが20％、
▽フランスが19.8％、
▽イギリスが5.8％、それぞれ減少しました。

また、日本の自動車メーカーの減少率は
▽三菱自動車工業が34.1％、
▽マツダが27.1％、
▽ホンダが21.7％、
▽日産自動車が16.8％、
▽トヨタ自動車が5.5％でした。

ヨーロッパでは、各地で新型ウイルスの感染が再び拡大していることから人の移動や経済活動への影響が懸念されていて、自動車の需要がいつ持ち直すかは不透明な情勢です。