回転寿司大手「くら寿司」 台湾の株式市場に上場

回転寿司大手「くら寿司」 台湾の株式市場に上場
大阪に本社がある大手回転寿司チェーン「くら寿司」は、アジアでの事業拡大につなげようと、17日、台湾の証券取引所に株式を上場しました。
大阪 堺市に本社がある「くら寿司」は、現地の子会社が台湾の証券取引所「タイペイエクスチェンジ」に株式を上場しました。

現地からはインターネットを通じて映像が配信されました。

会議室には田中邦彦社長や社員たちが集まり、上場する際に鳴らされる「どら」の音が響き渡ると、拍手がわき上がっていました。

初日の終値は108台湾ドル、日本円でおよそ388円で取り引きを終え、公開価格の2倍近くになりました。

終値をもとにした現地子会社の時価総額は日本円で174億円余りとなりました。
台湾では日本食が親しまれており、「くら寿司」は2014年に進出してから現在、日本の回転寿司チェーンでは最も多い29店舗を構えています。

会社としては上場によって現地での知名度を高め、企業イメージを向上させるとともに資金調達をしやすくするねらいがあります。

会社では今後、台湾で20店舗以上、アジア全体で200店舗の出店を目指すことにしており、今回の上場をアジアでの事業拡大の足がかりにしたい考えです。

田中社長「企業として認めてもらえた」

台湾の証券取引所への上場を果たしたことについて、「くら寿司」の田中邦彦社長は「上場によって企業として認めてもらえたということで、足跡を残せたと思う。台湾は市場として魅力的だ。今後も世界展開を目標に進めていきたい」と話していました。

台湾では日本の食に関心

台湾では日本の食への関心が高く、多くの日本企業が進出しています。

先月7日には横浜市の食品メーカー「崎陽軒」が台北市中心部に店舗をオープン。

シューマイを詰めた弁当などを販売しています。

中でも回転ずしは人気が高く、
2016年から進出している「はま寿司」が6店舗を、
2018年から展開している「スシロー」が19店舗を、
さらに
同じ2018年に出店した「がってん寿司」が3店舗を構えています。
こうした中、くら寿司は回転ずしチェーンでは最も多い29の店舗を構えています。

日本の店舗と同じように鮮度を保つために、すしネタが透明なカバーで覆われている点が地元の人たちに好評だといいます。

また、皿を返却するとおもちゃの入ったカプセルをもらえる仕掛けが子どもたちに受けているそうです。

台湾では旅行先としても根強い日本人気がありますが、新型コロナウイルスの影響で、渡航が制限された状態が続いています。

こうした中、台湾での日本の食サービスへの需要が今後も高まりそうです。